ゲームの時間は?休校中はどうしてた?~男女・育Work座談会 育児編

育Workerインタビュー#5 中外製薬 ③
育Workerインタビュー第5回となる今回は、中外製薬株式会社に勤務する3人の育Worker(育児しながら働いている方)によるリモート座談会です。家事や育児、仕事やキャリアのこと……育Workする(育児しながら働く)うえで大変なことや悩むこと、その乗り越え方や対策、前向きに育Work生活を送るために心がけていることなどについてお話いただきました。3つ目のテーマは「育児」です。

カバー写真上:森友裕也さん。バイオメトリクス部にて勤務。子どもは小学3年生(8歳)と年中さん(4歳)、4月に生まれた0歳の3人で全員男の子。
カバー写真下左:中山輝美さん。医薬安全性本部・安全性リアルワールドデータサイエンス部にて、グループマネージャーとして勤務。子どもは小学3年生(9歳)と年少さん(4歳)の男の子兄弟。
カバー写真下真ん中:赤坂麻子さん。関東南統括支店オンコロジー領域専門室にてMRとして勤務。子どもは小学2年生(8歳)の女の子と年長さん(5歳)の男の子。
聞き手(カバー写真下右)・構成:「育Work」運営人/編集長 小林麻理

育Work座談会にあたって

森友さん
妻とともに3人の育児をしています。今日は、キラキラとしたいわゆる「育メン」談ではなく、実際のところをみなさんと話し合いたいと思います。
赤坂さん
こうした企画は女性のみのことが多いので、今回は新鮮だなと思いました。夫とも今日の話を共有しながら、今後の生活にも役立てていきたいです。
中山さん
当社で大勢いる育児しながら働く従業員の1人として、今日はみなさんと育児しながら働くうえでのお話をしながら、私自身も勉強させていただきたいと思っています。

第1回 家事編:家庭での夫婦の分担は?そのコツは?
第2回 仕事編:子どもの留守番はどうした?パパの育休事情は?

悩ましいけど正解はないゲームやテレビ時間

―さて、3つ目のテーマは育児です。事前アンケートで悩ましいものとして「テレビやゲーム、デジタル機器(スマホ、タブレット、PCなど)の使用」と森友さんからいただきました。具体的にはどのようなことでしょうか?

森友さん
ゲームは1日30分まで親と一緒にやるというルールを決めているのですが、どんどん、なぁなぁになってしまうんです。また、テレビは、親子で話し合って1日1時間30分というルールを決めたのに、子どもはなんだかんだと理由を付けて1分でも長く見ようとして、よく口論になってしまいます。最近はタブレットで三男の写真を撮って編集し、田舎の祖父母に送るというのにはまっていて、ずっとタブレットを触っているようなときもあるのが悩ましいです。
―息子さんの1分でも長くテレビを見ようとする努力や弟の写真の編集に夢中になっているというお話はほほえましくも感じますが、デジタル機器に関しては親自身も接するのが長くなってしまいがちですし、悩ましい問題かもしれませんね。
中山さん
うちは、子供専用のゲーム機自体を購入していません。親がブレてはいけない!という想いでそこは死守しています。周りの子たちが持っているので「なんで僕は」という気持ちはあると思いますが、買ってほしいと言わないのは、親の意向を汲んでくれているからだと思います。
スマホやPCも、必要なときに親のものを渡すことはありますが、子どものものは持たせないことにしています。
―それはすごいですね。私は、子どもからのプッシュに堪えられないような気もします。
赤坂さん
うちの場合、ゲームの時間制限は設けていないです。特に休校中は、仕事の邪魔をせず静かにしてくれていれば何をしていてもいい、という感じになってしまいましたね。ただ、スマホは今のところ持たせないようにはしています。
―テレビやゲーム、デジタル機器の考え方に関しては家庭によって本当に様々ですね。上手なつき合い方について「育Work」でも引き続き考えていきたいと思います。

兄弟げんか、いい方向に「張り合う」ことも?

―続いても森友さんからお悩みとして「兄弟げんか」を挙げていただきました。具体的にはどんなことでしょうか?

森友さん
すぐ口も手も出る感じで、悩ましいです。長男が次男をバカにしたり、次男が長男に張り合ったりなどだいたい些細なことが発端です。最近は三男の赤ちゃんをとりあっています。
赤坂さん
うちは上が女の子で下が男の子ですが、ケンカはしょっちゅうです。ゲーム時間が自分より長いとか短いとか、今見ていた本をとったとか、やはり些細なことがきっかけです。ただ、よっぽどのことがなければ、親があまり口を出さないようにはしています。
中山さん
うちも同じです。でも最近はお手伝いをしている兄に張り合うカタチで、「僕もやる~」と弟も手伝いをしてくれるようになったりしたのは助かります。こんなふうに兄弟同士の張り合いが、いい方向に向かえばいいなとは思います。もちろん、うまくいくことは少ないですが(笑)。

コロナ禍で子どもとともに過ごした平日時間

―ゲームや兄弟げんか、育児中のお悩みはつきませんね。そして、今年はいままで経験したことのないコロナ禍に見舞われ、緊急事態宣言もありました。みなさんお子さんとの過ごし方の工夫はどうされていましたか?

森友さん
なるべく、家の中での楽しみを見つけるようにしていました。家族でボードゲームをしたり、映画やイベントのオンライン配信を観たり、三男の月誕生日にケーキでお祝いしたりです。
ただ平日は、在宅で仕事をもう少ししたいけど、近くにいる子どものことも気になるというような、板挟みのような気持ちになることが多かったです。
中山さん
夫が海外の方と行うオンライン会議の最初と最後で、子どもにも参加してもらうようにしていました。子どもは、大人にまじることが嬉しいようで、会議中は自分のやることに集中してくれるようになりました。「See you」と言うだけなのですが、最後の自分の出番を待っているという感じです。相手も理解を示してくださるので大変助かります。
赤坂さん
休校中の子どもに何か目標があると良いと思い、「(誰も乗れずにしまってあった)ブレイブボードに休校中に乗れるようになること」を娘の目標にして、夕方は練習に付き合ったりしていました。正直なところ最初は、仕事ははかどらないし、もう大変!というばかりだったのですが、そんなふうに子どもと平日に過ごすことなど、産休・育休以来なかったので、貴重な時間だと思うようになりました。
中山さん
私も、子どもが普通だったら見ることができない「親が仕事をしている姿」を見せることができたのが貴重だったと思います。

―振り返っても、緊急事態宣言中は本当に非常事態で大変だったと思います。だからこその貴重な経験ができたと捉えて、今後の育Work生活を前向きに送る糧にできるといいですね。さて、次回は最終回です!

第4回 まとめ:父、母、一人の人間として、育児しながら働く

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ABOUTこの記事をかいた人

小林麻理

ビジネスコンテンツライター、社会保険労務士、本サイト運営人。企画・編集オフィスライト(https://officewrite.wordpress.com)、社労士事務所ワークスタイルマネジメント(https://workmanage.net)代表。1978年千葉県生まれ。2000年早稲田大学法学部卒業、NTTデータ入社。2003年に出版社(商業界)に転職、その後、翔泳社を経て、2013年3月に独立。現在、3歳の娘の育児中。